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小林よしのり
2019.9.3 10:21日々の出来事

週刊ポストは「断韓」記事を堂々と載せるべし

「韓国なんて要らない」という週刊ポストの特集に、
作家たちから怒りの声だという。

深沢潮は「差別扇動を見過ごせない」として連載休止。
柳美里は「人種差別と憎悪をあおるヘイトスピーチ」
と批判して小学館と仕事しないと言う。
内田樹は「今後、小学館の仕事はしない」と明言。

わしの見解を言うと、「怒りを抑えられない韓国人の
病理」という記事は、ネトウヨっぽい、差別に繋がる
記事だと思うが、「断韓」という政治的意見は
「言論・表現の自由」の範囲内だろう。

小学館は病気扱いの記事のみ謝罪しておけばいいので
あって、断韓」記事は今後も堂々と続けるべきである。

作家たちは「新潮45」廃刊の再現を望んでいるのだ
ろうが、わしは「表現の委縮・不自由」を扇動する
作家たちに屈してはならないと思う。

内田樹がこんな薄っぺらい偽善者とは思わなかった。
何を哲学して、何を思想しているのか?

それでは福沢諭吉の『脱亜論』は「差別扇動」の文章
として発禁になるのか?

徐台教(ソ・テギョ)氏の「これまで数年間ずっと続い
てきた論調が今になって強く批判される理由はどこに
あるのでしょうか。日韓関係が悪くなったから、
いよいよ放っておけないということなのかな」という
意見が一番冷静なんじゃないか?

しょせん韓国と断交なんかできやしない。
そう言いたくなるほど、腹に据えかねてるという気持ち
を表出するのも、「表現の自由」だろう。
作家が「もう書かない」と脅迫すれば、出版社が
「表現の委縮」に走る。
それを狙っているのなら、「表現の不自由展、その後」を
抗議で潰した右翼と同じじゃないか!

右派も左派も、自分のイデオロギーに反する「表現の委縮」
「表現の不自由」を望むらしい!

香港では権力による「表現の弾圧」と命がけで戦ってる
若者がいるというのに、日本では民間人どうしの「表現
の潰しあい」ばっかりやっている。
臆病で、偽善的で、劣化した連中ばっかりだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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